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ペット産業花盛り |
※中日新聞より抜粋 |
中部地区でペット関連ビジネスがにぎやかになってきた。人間並みの医療を求める飼い主のニーズに応え、新タイプの犬用の眼内レンズが発売されたほか、専門の整形外科もお目見えした。一方、名古屋で誕生した「猫カフェ」が全国展開することも決まった。少子高齢化を背景にペットブームは今後も続くとみられ、企業にとっては新たなビジネスチャンスになりそうだ。
眼内レンズを開発したのは名古屋に本社を置くコンタクトレンズ大手メニコンの子会社メニワン(名古屋市)。
犬の白内障治療が目的で、既に販売しているハードタイプに続き、折り曲げ可能なソフトタイプを今月11月に売り出した。手術時に角膜を切る幅が小さくて済み、人間の医療現場でもソフトが主流。柴田正毅企画管理部長は「手術した高齢者から、うちの犬も治してやりたい・・・との声をよく聞く」と話す。
ヘルニアや靭帯断絶などのけがを専門に診断するのは名古屋動物整形外科病院。一昨年秋に開業し、敷地内には長さ25メートルリハビリ用プールや、はり治療設備がある。
「日ごろはかかりつけの医者で、難しい治療は専門医に受ける。人間では当たり前のことが、ペットにも浸透した」と広報担当者。充実した設備が業界で話題になり、東北や九州などから訪れる飼い主もいる。
ただ、ペット医療には公的負担制度がなく、犬の白内障の場合、レンズ代込みの手術費は25万円〜30万円と高額。このため、専用の保険に加入する人が急増し、ペット共済大手のアニコム(東京)によると、加入件数は30万件に迫る勢い。
2008年3月期は前期比20%増の約70億円の保険料収入を見込むという。
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